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肥後守よみがへりの儀

  • 執筆者の写真: Chitose Yashiro
    Chitose Yashiro
  • 2021年11月27日
  • 読了時間: 2分

数年前から愛刀として戦華を咲かせてきた肥後守の美肌にサビが目立ち始めたので研いでみることにした。

研ぐ前の戦果に倒れた姿がこれである。




わが愛刀は長年の二本差し(一本しか持ってないけど)の風来坊に文句も言わずに付き合った忠義に厚い側用人であるためにあわや刃こぼれするかの瀬戸際である。

これでは畔倉重四郎に切りかかられた場合、一太刀浴びせる間もなく刀のサビと消え失せるだろう。つーか刀がサビだ。


詳しい研ぎ方などは動画サイト等で調べればいくらでも出てくるので私が述べるまでもないのだが、意外にも手慣れた研ぎ師は料理人の様である。私はてっきり刃物店の店主や金物屋の粋な江戸っ子、鍛冶方の人の業のように思い込んでいたがどうやら現代の侍は料理人に忍んでいるようだ。


さて、御託はいいとしてこちらが研いだ結末である。




刃の近くにしがみついていたサビどもは見事刀のサビとなり、しかも右側の写真では光の当たり具合か七色に輝いているように見える。触った感じも冷たく隙のないように指を滑らせてくれる。そのソツのなさが何だか他人じみてしまったように思えるが、それでも切れ味は格段に上がった。

試し斬りは簀巻きも罪人の首も手元になかったので現代簀巻き、段ボール。


恐ろしい切れ味である。もし数多の豪傑がこの刀を懐に携えていたら日本の歴史が変わっていたであろう。さくりとまるで菜っ葉を藻屑に帰するが如くだ。研いだばかりで力加減がまだ分からないがそのうち投げたらコンクリすら貫通するかもしれず、核シェルターさえ障子のように突き破るに違いない。(そんなわけはない)


ということで私は晴れ晴れとした表情の肥後守を懐にこれからも天道大道、そんじょそこらを快刀乱麻と切り伏せる所存である。


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Chitose_Ya

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